19世紀の写真と絵画 ルノワール
1869年に撮影された Xie Kitchin 嬢。エクシーことアレクサンドラ・キッチンという女の子。ごらんになられたこともあるでしょう。この時代は、少女写真撮影家としては、ジュリア・マーガレット・キャメロンやフランシス・メドウ・サトクリフがいます。ルイス・キャロルが撮影した当時のこの写真は、まだ珍しく、芸術絵画を描くように写真を撮り、服飾・装飾の演出、演劇シーンの再現もあったということです。
またヴィクトリア期におけるひとつの芸術にもなったと解釈もできます。
現存するキャロルの写真作品一覧は、ロジャー・テイラーによる「Lewis Carroll, Photographer」に収められています。
このアレクサンドラ・キッチン嬢の写真から7年後に、ルノワールによって、同じようなポーズで描かれているのがジョルジェット・シャルパンティエ嬢です。パリでも有数の出版会社シャンパルティエ社の令嬢です。写真がまだ一般的ではなかったためか、肖像画の人気が高かったのです。
この2年後にも「シャンパルティエ夫人とその子供たちの肖像」を描いていますので、この肖像画を気に入ったでしょうね。
ただ、上流の家庭の子女がとるポーズではないでしょう。4歳という年齢だからこその演出でしょうか。まるでエクシー嬢がお手本のようです。
子供服がようやく一般的になったこの時代。その子供服と愛らしい表情に、足を組む姿勢が倦怠感を強調しているように思います。
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