2007年3月 9日 (金)

ピエール=オーギュスト・ルノワール

A nymp by a stream

ニンフ・ バイ・ ザ・ ストリーム(小川の妖精)
1869-70年 ロンドン,ナショナル・ギャラリー
ピエール=オーギュスト・ルノワール

このモデル、リーズ・トレオ Lise Tréhot (1848-1922)らしい。あの国立西洋美術館にある「アルジェリア風のパリの女たち」(1872年)の、真ん中の女性といっしょ。随分違ってみえます。ちなみに19歳のリーズが描かれた、「日傘をさすリーズ」(1867年)の作品は、これが19歳?という印象。40代のマダムにしかみえません。

この小川の妖精(邦訳これでいいのかな)、当時の題材として、いろんな画家が描いています。

ルノワールが好きかって言われますと困ります。(笑)

この作品は、「妖精」を描いているはずなのに、「人間」を感じさせます。モデルとの親密な関係がそうさせるのでしょうか。また、裸婦や風俗画の女性達は、人間を対象としているのに、別な世界の生物のようです。その当時の社会風潮や、大衆の理想と憧憬となるような女性を描いているからでしょうか。

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19世紀の写真と絵画 ルノワール

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2006年7月 2日 (日)

19世紀の写真と絵画 ルノワール

アレクサンドラ・キッチン嬢 1869年に撮影された  Xie Kitchin 嬢。エクシーことアレクサンドラ・キッチンという女の子。ごらんになられたこともあるでしょう。この時代は、少女写真撮影家としては、ジュリア・マーガレット・キャメロンやフランシス・メドウ・サトクリフがいます。ルイス・キャロルが撮影した当時のこの写真は、まだ珍しく、芸術絵画を描くように写真を撮り、服飾・装飾の演出、演劇シーンの再現もあったということです。

またヴィクトリア期におけるひとつの芸術にもなったと解釈もできます。

現存するキャロルの写真作品一覧は、ロジャー・テイラーによる「Lewis Carroll, Photographer」に収められています。

座るジョルジェット・シャルパンティエ嬢

このアレクサンドラ・キッチン嬢の写真から7年後に、ルノワールによって、同じようなポーズで描かれているのがジョルジェット・シャルパンティエ嬢です。パリでも有数の出版会社シャンパルティエ社の令嬢です。写真がまだ一般的ではなかったためか、肖像画の人気が高かったのです。

この2年後にも「シャンパルティエ夫人とその子供たちの肖像」を描いていますので、この肖像画を気に入ったでしょうね。

ただ、上流の家庭の子女がとるポーズではないでしょう。4歳という年齢だからこその演出でしょうか。まるでエクシー嬢がお手本のようです。

子供服がようやく一般的になったこの時代。その子供服と愛らしい表情に、足を組む姿勢が倦怠感を強調しているように思います。

画像引用:Expo-Shop.com Pierre-Auguste Renoir

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